1. |
Flame
06:20
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夜明けの言葉に雲がかかる時
空を覆う紅色は僕から離れたどこか遠い世界のようだった いつも
雨雲を覆う何かが虹のように呼びかけてきて
それは響きすぎてよく分からない 繰り返した
光が差し込む視界の中で しめやかに執り行われる雨の音
いつも聞こえていた 聞こえないふりをしていた気がした
いつかは 通じ合う
地獄と通じ合う
底からしか火を起こせない儀式を
何度も執り行うように 僕は僕の時を見ていた
過ぎた雨はやはり気持ち悪さを残して ただ少し涼しかった
いつかは 通じ合う
あの炎と通じ合う
ことを恐れ 凪いでた
日々もまた通じ合うだろう
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2. |
痂皮月が濡れる - Scab Light
02:39
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3. |
掠れ日 - Eaten
04:28
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4. |
篝野 - Torch of Obscurity
04:46
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お月様出た出た
薄野にザワザワ
うさぎが逃げた 白い雪ひとひら
黒い跡つらつら
お月様隠れた
篝火が見えてた
光が削げた 切れ端ひとひら
雲間からひらひら
街灯は蜻蛉 集い月光になる
渦巻け 巻け 光を散らせ
最狭義が開いて形を無くす
消えた夜の跡地にひとつの影が逃げた
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5. |
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光が黒に見える その色はやがて水城にまで至る
それなら見えている風景は ずっと答えられないまま
やがて 朝に到る
やがて 光満つ黒へ
虫喰いが寂れた 次は何が入るかなぁ まだ遠い言葉
一周先の風景は奇病を指している 暖かい日をまた定義してる
やがて それは影へと到る
焼けた時間はここへも到る
光満つ黒の中で悼むだろう
そして朝が水城まで到る
正気が空を覆い出す
感性を喰い荒らしてく
拙い呪文の視野角は到底及ばず
裂けた鞄に入れていたのは
憧憬を拒否する情景の記憶で
ぼたぼたと道を描きながらジャメブへと急ぐ
鈍い雲が光るのは君のいない視野外の街
街路の先端が雫を切る
足りないのは吐き出した泥の濃度だ
空を揺らし続ける掴めない腕が響いている
歪み続けている
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6. |
紅流 - Crimson Waves
07:38
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障子の影を誘って這いずる
通電前の感傷の呼ぶ声
通じりゃ僕を呑み込みそう
眠りにそっと足を張り根を張る
全部括弧で括る 影を
川面の夜は寝っても
送電線の木霊する鳴き声
枷に繋がれたインフラの身じろぎ
風に頭を沿わせ目を閉じる
遊離する価値と意味
不安で洗練して地面を無くしてく
ならば目的は無意味な意志の混濁の中に
見つけ出す
どうせ僕の自由の価値なんて
望まれたように示せない
だから食べてしまうのさ
消える心の意味も探し出せるから
幸福が支配する前に
唸る記憶の雨が
そう僕の心を流して
またどこかに連れて行って
河の流れが濁るのは増すのと同じで
そして積み上げた襤褸の深さ
僕からは逃げられはもうしないように
強く抱きしめる
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A Sunken Saw Japan
A Sunken Saw (深海のこぎり) is Japanese post rock, post metal solo unit.
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