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陰歌 - Unseen

by 深海のこぎり

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1.
Flame 06:20
夜明けの言葉に雲がかかる時 空を覆う紅色は僕から離れたどこか遠い世界のようだった いつも 雨雲を覆う何かが虹のように呼びかけてきて それは響きすぎてよく分からない 繰り返した 光が差し込む視界の中で しめやかに執り行われる雨の音 いつも聞こえていた 聞こえないふりをしていた気がした いつかは 通じ合う 地獄と通じ合う 底からしか火を起こせない儀式を 何度も執り行うように 僕は僕の時を見ていた 過ぎた雨はやはり気持ち悪さを残して ただ少し涼しかった いつかは 通じ合う あの炎と通じ合う ことを恐れ 凪いでた 日々もまた通じ合うだろう
2.
3.
4.
お月様出た出た 薄野にザワザワ うさぎが逃げた 白い雪ひとひら 黒い跡つらつら お月様隠れた 篝火が見えてた 光が削げた 切れ端ひとひら 雲間からひらひら 街灯は蜻蛉 集い月光になる 渦巻け 巻け 光を散らせ 最狭義が開いて形を無くす 消えた夜の跡地にひとつの影が逃げた
5.
光が黒に見える その色はやがて水城にまで至る それなら見えている風景は ずっと答えられないまま やがて 朝に到る やがて 光満つ黒へ 虫喰いが寂れた 次は何が入るかなぁ まだ遠い言葉 一周先の風景は奇病を指している 暖かい日をまた定義してる やがて それは影へと到る 焼けた時間はここへも到る 光満つ黒の中で悼むだろう そして朝が水城まで到る 正気が空を覆い出す 感性を喰い荒らしてく 拙い呪文の視野角は到底及ばず 裂けた鞄に入れていたのは 憧憬を拒否する情景の記憶で ぼたぼたと道を描きながらジャメブへと急ぐ 鈍い雲が光るのは君のいない視野外の街 街路の先端が雫を切る 足りないのは吐き出した泥の濃度だ 空を揺らし続ける掴めない腕が響いている 歪み続けている
6.
障子の影を誘って這いずる 通電前の感傷の呼ぶ声 通じりゃ僕を呑み込みそう 眠りにそっと足を張り根を張る 全部括弧で括る 影を 川面の夜は寝っても 送電線の木霊する鳴き声 枷に繋がれたインフラの身じろぎ 風に頭を沿わせ目を閉じる 遊離する価値と意味 不安で洗練して地面を無くしてく ならば目的は無意味な意志の混濁の中に 見つけ出す どうせ僕の自由の価値なんて 望まれたように示せない だから食べてしまうのさ 消える心の意味も探し出せるから 幸福が支配する前に 唸る記憶の雨が そう僕の心を流して またどこかに連れて行って 河の流れが濁るのは増すのと同じで そして積み上げた襤褸の深さ 僕からは逃げられはもうしないように 強く抱きしめる

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released April 5, 2024

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A Sunken Saw Japan

A Sunken Saw (深海のこぎり) is Japanese post rock, post metal solo unit.

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